
水替え最中にシャッターチャンス到来。
見えにくいけどエアストーンの下に4匹いる。
ムリムリ4匹納まったといった風情でギューギュー押し合っていた。
ハイ チーズ、と一枚撮ったあと皆ほうぼうに散開した。
記念写真撮って欲しかったのかな。

水槽 60×30×36
フィルター 上部式
底砂 大磯砂プレミアムサイズ
照明 20W×1(18時~24時まで点灯)
生体 ホトケドジョウ、ドジョウ、カマツカ、ヨシノボリ、イシマキガイ
水草 無し
事の発端はホトケドジョウだった。
好奇心旺盛で人を恐れないというホトケドジョウが飼いたくて去年の12月、とある里山の田んぼへ採集しに行ったのだった。
寒い季節だったので一、二匹取れればいいかなと思っていたら9匹も網にかかったうえドジョウとヨシノボリまでゲットしホクホクと家に帰って混泳水槽に投入した。
それから数週間後・・・同居していたプラティはホトケドジョウにヒレを齧られ、10匹いたミナミヌマエビはヨシノボリに狩られ姿を消した。
これではイカン、と彼らを隔離するために立ち上げたのがこの水槽なのだった。
日本淡水魚というと地味でマイナーな印象を持っていたのだけど、これが案外どうしてなかなか。
実は3つの水槽の中で一番楽しい水槽だったりする。

カマツカ
日淡水槽の中で一番愛している。名前はカマちゃん(ベタな名前ですか・・・)。
図体がでかいわりに大変臆病で何かあるとすぐ砂に潜る。飛び跳ねる。
隠れ方が中途半端で、よく顔だけ出して隠れていたりする。尻かくして頭隠さず。
つぶらな瞳がチャームポイント。サイズは10cm強。
ホトケドジョウ
普通のドジョウみたいにニョロニョロしていないボディー、コロンとした体形。
好奇心が強く、水替えの時に水槽に手を突っ込むと群れてツンツンつつく。こそばゆい。
カマツカ投入時には散々追いかけ回してカマツカに嫌がられていた。でも悪気はないようだ。
団体行動が好きなようで、よく折り重なるようにして寝ている。
下の写真の個体はエアストーンの下がお気に入りでいつもここにいる。
エアーがジェットバスみたいで気持ち良いのだろうか。

ヨシノボリ
小型のハゼ。腹ビレを使ってガラス壁面にピッタリくっつくことができる。オトシンのように。
石組みの隙間に隠れていることが多いが、たまに石の上で胸ビレ?ですっくと立っている姿は超然としていて大変りりしい。
水中に浮遊する赤虫を一瞬にして飛びつき食べる様は凄くかっこいい。
男の中の男、といった風情だ(雌かもしれないけど)。

イシマキガイ
言わずと知れたコケ取り戦隊。
水質の変化に弱いとか、ひっくり返ると自力で起き上がれず落ちるとか言われているが意外にそうでもない。
何度か水槽の外でひっくり返っていたが、その都度水槽に戻してやると元気に復活していた。
そのうちひっくり返らなくなった。学習機能があるようだ。
コケを取る能力はオトシンネグロより高い。
実は貝全般ナメクジみたいで苦手だったが、飼ってみると愛着が湧くようだ。
ガラス面に密着してハムハム口を動かしてる様を今は愛しく思える。
約1ヶ月前のある日、オトシン・コリ水槽を眺めていたらガラス面に張り付く小さな蠢く生物を発見した。すわ!プラナリアか、はたまたスネールかと怯えつつ観察してみたら、何と極少のオトシンクルスであった。
一見、半透明で何の稚魚か判断つかなかったが、ガラス面をガジガジ齧りながら上下左右に移動するのはオトシンである証。目視したところ数匹確認できた。
ここで稚魚を産卵箱に保護してブラインシュリンプでも与えるべきか一瞬悩んだものの、自然の摂理にまかせること(ようするに面倒だった)にした。
それから1ヶ月、最初に見た稚魚(以下、太郎と呼ぶ)はすくすく成長し、第2陣(以下次郎)第3陣と次々生まれ現在は四郎までいる。
母オトシンは今もオナカぽっこり、ガラス壁面や流木の陰に卵がランダムに産み付けられている。まだまだベビーブームは終わらない。
ところでオトシン稚魚は何を食べて成長しているのか?
水槽内にミジンコが湧いているとも思えず首をかしげたが、稚魚がガラス壁面にへばりついてるのを見て納得。どうやらコケを食べているらしい。
親はまったく働かずコリタブや流木ばかり食べているのに比べ、子供はきわめて勤勉だ。
どうして繁殖したのか考えてみた。
・タンクメイトがCo.ステルバイのみ 卵や稚魚を食べる魚がいない
・雄雌のバランスは不明だが成体が8匹いる パートナー選びたい放題
・流木等、隠れる場所が豊富 ストレスが少ない
・コケコケ水槽だった
こんなところじゃないかと思う。
ところで、このオトシン・コリ水槽、当初の予定ではコリがメインの水槽にするつもりだった。
が、コリは櫛の歯が欠けるように落ちてゆく。オトシンは徐々に増えていく。
いずれオトシン専用水槽になってしまうんだろう。
何故かコリをうまく飼えない。コリ運がない私。

次郎と太郎 次郎は奇形かも・・・でも元気

今のところ末っ子の四郎 左の目盛りは水温計
《注記》
「プラナリア」白くてウニョウニョした不気味な生き物。特別、害虫ではないが気持ち悪いから世の中のアクアリストは必死になって撤去する。
「スネール」巻き貝(タニシという噂も)。プラナリアと同じく魚に悪影響を及ぼしはしないし水槽内に生えたコケを食べてくれる生き物だが、ネズミならぬスネール算式に爆殖するのとコケが無くなると水草を食べてしまうので忌み嫌われる。
「ブラインシュリンプ」北米・ソルトレイク産(らしい)のミジンコみたいにミクロな生き物。口が小さくて大人用の餌が食べられない稚魚のための餌。

水槽 60×30×36
フィルター 上部式
底砂 新田砂を1cm程度
照明 20W×2(18時~24時まで点灯)
魚 Co.ステルバイ、オトシンクルス、ミナミヌマエビ
水草 ミクロソリウム、バナナプラント、ウィローモス
以前は赤系魚混泳水槽に住まわせていたが、超過密水槽で底砂が汚れていたのかステルバイが次々に落ちて(死んで)いくので、底砂を薄く敷いて掃除がしやすいよう水草を植木鉢に植えた底モノ専用水槽として新たに立ち上げたのがこの水槽だ。
結果、ステルバイの調子が上がったかというとそうでもなく、未だに数週間に一匹の割合で落ち続けている。このままだとコリ全滅となるかも・・・
一方オトシンクルスは投入当時から一匹も欠けることなく、むしろ殖えつつあり極めて順調。
ステルバイ、オトシン共に臆病な性質だからか、表に出てこなくていつも流木の下や植木鉢の影に隠れている。じっくり眺められないのが不満だけど、しょうがないのかな。

Co.ステルバイ
私の影に怯えて水槽の隅に逃げ込んでいるところ。

オトシンクルス・ヴィッタートゥス、か?
成体のオトシンは部屋が暗くならないとガラスにひっついてくれない。

左からオトシンクルス・コリドラス水槽、日本淡水魚水槽、赤系魚混泳水槽
この部屋は水槽部屋であると同時に、雨天時の洗濯物干し部屋であり、観葉植物の避寒・避暑部屋であり、私の喫煙部屋も兼ねている。納戸みたいなものだ。
飼育している魚が元気な時は癒しに、病気の魚がいる時は最大のストレス源になる部屋だ。